近年、技術の革新によるデータ利活用の多様化やグローバルな越境データ移転の増加に伴い、個人情報の保護に対する意識が高まっています。欧州一般データ保護規則(GDPR)が2016年4月に成立し、2018年5月25日より適用が開始されて以降、さらにその動きは加速し、世界各国でGDPRの影響を受けたデータ保護法の立法が進んでおります。米国では包括的な州のプライバシー法としてカリフォルニア州消費者プライバシー法(CCPA)も施行され、CCPAを改正するCalifornia Privacy Rights Act(CPRA)も成立し、ヴァージニア州やコロラド州でも、消費者データ保護法が成立しています。また、中国でも、個人情報保護法が成立し、本年11月1日から施行され、データセキュリティ法は既に本年9月1日付で施行されています。また、欧州データ保護法についても、施行当時から多数の執行事例が登場し、重要な実務上の動きが定期的に発生していますので、その動向から目が離せません。このように世界各国のデータ保護法は目まぐるしく加速度的に変化しており、日本企業の個人情報の取扱い実務への影響も少なくありません。
このような状況を踏まえて、弊所のデータ・セキュリティプラクティスグループでは、世界各国のデータ保護法の最新動向をテーマとして、概ね3~4か月ごとを目安に定期的なウェブセミナーを開催しております。第4回である今回は、約5か月(2021年4月~8月)のグローバルの動向をご紹介いたします。各動画は、12分~38分程度となっており、実務担当者の皆様に、世界各国のデータ保護法の最新動向を短時間で把握していただくのに適した内容となっております。
1.欧州データ保護法(EU、英国)の最新動向(①:約38分 ②:約38分):今回は、①欧州のAI規則案、欧州GDPR上のデータ移転のための枠組である新SCC、英国の十分性認定や新SCCに対応する取組状況についてそれぞれ解説した上で、②データ移転にあたって必要となる、データ移転影響評価(TIA)に関するEDPBのRecommendationsの内容を解説します。
2.米国データ保護法の最新動向(約12分):今回は、包括的な州のデータ保護法としてCCPAヴァージニア州消費者データ保護法に次いで3番目に成立したコロラド州プライバシー法:2023年7月1日施行の内容について解説します。
3.中国個人情報保護法とデータセキュリティ法の最新動向(①:約25分 ②:約13分):今回は、中国において、2021年11月1日から施行される予定の個人情報保護法と、2021年9月1日から施行されているデータセキュリティ法のそれぞれについて、ポイントと実務対応について解説します。
【対 象】
日本だけでなく世界各国のデータ保護法(今回は、特に、欧州・中国・米国)にご関心のある方、企業における個人情報管理のご担当者の方、法務・コンプライアンス担当の方等を、広く対象としております。
※ 法律事務所に所属されている方や学生の方はご遠慮ください。
【講義時間】
各12分~38分程度
講師等
関連する取扱分野のセミナー・講演
開催予定
2025年9月18日(木)16:00~17:00『「セキュリティインシデント対応の総点検」ビジネス法務2025年1月号特集連動セミナー(第10回 ウェブサイトの改ざん・クレジットカード情報の窃取)』外部主催
開催予定
2025年8月7日(木)16:00~17:00『「セキュリティインシデント対応の総点検」ビジネス法務2025年1月号特集連動セミナー(第9回 システム開発会社の設計上の不備によるベンダー責任)』外部主催
開催予定
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