【講演趣旨】
平成26年10月の東証の新株予約権の上場基準の見直し後の利用例が1件のみと低迷していたライツ・オファリングですが、およそ2年ぶりとなる平成29年7月よりエー・ディー・ワークスによるノンコミットメント型ライツ・オファリングが実施されました。また、平成30年1月には、一部コミットメント型・ライツオファリングの実施を公表した事例も登場しています。既存株主の利益を重視したエクイティファイナンス手法が指向される流れの中で、ライツ・オファリングの復権と新しいスキームの活用に注目が集まっています。
そこで本セミナーでは、エー・ディー・ワークスによる「行使価額ノンディスカウント型」ライツ・オファリングにリーガル・カウンセルとして関与した講師がその知見をもとに講演します。まず、平成26年の東証上場基準の見直し及び割当通知の期限に関する会社法改正を経た新しい枠組みにおけるライツ・オファリングのスケジュール、手続き、留意点等を詳述します。次に、行使価額ノンディスカウント型ライツ・オファリングを中心とした新しいスキームの特徴と仕組み、実施に際しての法律上、実務上の重要ポイントや留意点を中心に分かりやすく解説します。
【講演項目】
1.ライツ・オファリングの概要
2.平成26年東証の新株予約権上場基準の見直し
3.割当通知の期限に関する会社法改正
4.改正後のライツオファリングのスケジュールと実務上の留意点
5.行使価額ノンディスカウント型ライツオファリングの特徴と仕組み
(1) 従来のライツオファリングの弱点~真の意味の希薄化の排除とは~
(2) 「ノンディスカウント型」の意義
(3) 株価も下がらず時価総額も目減りしない資本調達が可能な理由
(4) ライツの行使の確保~株主還元とエクイティストーリー~
6.ノンディスカウント型ライツオファリングにおける法的論点
7.ノンディスカウント型ライツオファリングにおける実務上の論点
8.一部コミットメント型ライツ・オファリングの登場と可能性
9・質疑応答/ディスカッション
講師等
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