2015年11月5日、ホテルニューオータニにおいて、クライアントの方々をお招きし、MHMセミナーを開催いたしました。セッション1では「M&Aのストラクチャリングと契約実務の最新動向」をテーマに、セッション2では「民法改正と金融取引・消費者取引」をテーマに、講演・パネルディスカッションを行いました。
セミナーおよびレセプションに多くの方々にお集まりいただき、当事務所一同深く感謝申し上げます。
セッション1: M&Aのストラクチャリングと契約実務の最新動向
セッション1 では、M&A のストラクチャリングと契約実務について、理論面に目配りしつつ、法務及び税務双方の観点から検討を加える。その際、会社法学者・租税法学者の視点、(裁判官出身弁護士による)裁判官の視点、M&A に携わる実務家の視点を比較しつつ議論を進める。そのなかで、国際化が進むM&A 実務の将来について展望するとともに、日本企業が採るべき対応について指針を提供するよう試みる。
第一部 : パネルディスカッション 「M&A のストラクチャリングの最新動向」
近時、会社法や債権法の改正が進められるなど、M&A の実務を取り巻く環境は刻々と変化している。また、M&A 分野において、実務への示唆に富む様々な裁判例が現れたことにより、M&A の実務が一定の変革を迫られている面もある。そのなかで、リーガルリスクを適切にコントロールしつつ、案件に最も適したストラクチャリングを行う必要性が高まっている。
また、クロスボーダーのM&A や組織再編のなかで複雑なタックス・プランニングが行われるようになったことを受け、国内外で租税回避防止策の議論が盛り上がりを見せている。特に、OECD が進めている「税源浸食と利益移転」(Base Erosion and ProfitShifting、通称BEPS)計画が、今後の実務に与える影響について議論が進められているほか、注目すべき裁判例も登場している。
そのような動きを受け、第一部では、近時の国際的なM&A ・組織再編の動向を紹介するとともに、そのストラクチャリング上のポイントやタックス・プランニングのあり方について、裁判所や税務当局の視点を踏まえつつ議論する。
■モデレーター: 大石 篤史 (森・濱田松本法律事務所 弁護士)
■パネリスト:
藤田 友敬 (東京大学大学院法学政治学研究科教授)
吉村 政穂 (一橋大学大学院国際企業戦略研究科准教授)
難波 孝一 (森・濱田松本法律事務所 客員弁護士、元東京地方裁判所部総括判事(商事部))
内田 修平 (森・濱田松本法律事務所 弁護士)
酒井 真 (森・濱田松本法律事務所 弁護士)
第二部 : パネルディスカッション 「M&A 契約の最新動向」
M&A 契約についても、昨今、様々な実務が浸透するとともに、理論面についても議論が進みつつある。そのような動きを受け、第二部では、株式譲渡契約書(SPA)をテーマとして取り上げ、表明・保証条項等に関する裁判例や、海外における近時の契約実務を紹介しつつ、日本においてあるべきM&A 契約のあり方について検討する。第二部においては、経済学的な観点も踏まえつつ、M&A 契約に対する裁判所の考え方等について議論する。
■モデレーター: 関口 健一 (森・濱田松本法律事務所 弁護士)
■パネリスト:
藤田 友敬 (東京大学大学院法学政治学研究科教授)
難波 孝一 (森・濱田松本法律事務所 客員弁護士、元東京地方裁判所部総括判事(商事部))
塩田 尚也 (森・濱田松本法律事務所 弁護士)
第三部 : パネルディスカッション 「M&A 実務の新スタンダード」
第三部においては、第一部と第二部において紹介した理論的な背景を踏まえつつ、新しいM&A 実務のあり方について、その最前線にいる弁護士が議論する。具体的には、M&A のスキーム策定時や契約作成・交渉時において法務担当者が留意すべき点として、会社法関連訴訟や税務調査・税務コンプライアンスを視野に入れた契約書のドラフティング・テクニック及び社内文書化の実務等を取り上げる。
■モデレーター: 大石 篤史 (森・濱田松本法律事務所 弁護士)
■パネリスト: 内田 修平 (森・濱田松本法律事務所 弁護士)
酒井 真 (森・濱田松本法律事務所 弁護士)
塩田 尚也 (森・濱田松本法律事務所 弁護士)
関口 健一 (森・濱田松本法律事務所 弁護士)
セッション2: 民法改正と金融取引・消費者取引
2015 年通常国会に民法改正法案が提出された。民法改正は、金融取引や消費者取引など様々な取引の契約実務に広く影響を及ぼすことが予想される。そこで、本セッションでは、民法改正が企業法務に及ぼす影響について多角的に検討し、企業における実務対応の指針を提供することを目指す。
第一部においては、金融取引(特に、銀行取引)に焦点を当て、金融機関の立場から、民法改正が実務に及ぼす影響と、金融機関における実務対応の方向性について議論する。
第二部においては、消費者取引に焦点を当て、企業の立場から、民法改正がB to Cビジネスに及ぼす影響と、企業に求められる対応について議論する。
第一部 : 金融取引と民法改正
第一部では、民法改正が金融取引(特に、銀行取引)に及ぼす影響について、主に金融機関の立場を念頭に置いて検討する。
取り扱うテーマは、金融取引に用いられる約款、金銭消費貸借、債権譲渡、保証などを候補として想定している。パネリストには、金融実務家の立場から民法改正の議論をリードされた岡本雅弘氏を迎えるほか、法制審議会民法(債権関係)部会長を務めた鎌田薫早稲田大学総長(当事務所客員弁護士)、金融法務に経験を有する小田大輔弁護士・青山大樹弁護士が、それぞれ、実務家、研究者、弁護士の観点から、金融取引の観点から見た実務上の論点について、率直に議論する。議論を通じ、金融機関の今後の実務対応について、スタンダードとなるような指針を提示することを目指す。
パネルディスカッションに先立ち、民法改正の概要と金融実務から見た注目点を概観するプレゼンテーションを行い、パネルディスカッションへの導入とする。
- プレゼンテーション: 民法改正の概要と金融実務から見た注目ポイント
青山 大樹(森・濱田松本法律事務所 弁護士) - パネルディスカッション: 金融取引と民法改正
モデレーター: 青山 大樹 (森・濱田松本法律事務所 弁護士)
パネリスト:
岡本 雅弘 (株式会社みずほフィナンシャルグループ 株式会社みずほ銀行 法務部長)
鎌田 薫 (森・濱田松本法律事務所 客員弁護士、早稲田大学総長)
小田 大輔 (森・濱田松本法律事務所 弁護士)
第二部 : 消費者関連取引と民法改正
第二部では、民法改正がBtoC ビジネスに及ぼす影響について、定型約款、不当条項規制などを中心に検討する。また、施行が近づいている消費者裁判手続特例法についても取り上げる。
パネリストには、企業法務の立場から経営法友会で消費者法制を研究されている中村美華氏を迎えるほか、法制審議会民法(債権関係)部会長を務めた鎌田薫早稲田大学総長(当事務所客員弁護士)、消費者関連法務を広く取り扱っている横山経通弁護士・上村哲史弁護士が、それぞれ、実務家、研究者、弁護士の観点から議論する。
パネルディスカッションに先立ち、荒井正児弁護士より、消費者取引に関連する民法改正の概要と消費者関連法制の近時の動向を概観するプレゼンテーションを行い、パネルディスカッションへの導入とする。
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開催予定
2025年4月11日(金)13:30~16:30『第5553回金融ファクシミリ新聞社セミナー「コーポレートPPAの各スキームの解説と実務的なポイント~カーボンニュートラル実現のための環境価値取引~」』外部主催